咲 -Saki- 第126局「威風」

後半戦東4局は姫松愛宕洋榎の親から始まる。待ちに待った親番にサイコロを振る洋榎。
ドラは中。

臨海・雀明華の対面にあたる清澄・竹井久。
これまで和了った安手2回と満貫1回では物足りず大物手を望んでいる。
配牌を見て赤2の3900をイメージもこの点差ではと自分のスタイルを貫く久。

有珠山・岩館揺杏。
場風の東をツモ。傘女(明華)のところには風牌が4枚は集まることはないと獅子原爽が言っていたそう。
すでに南は2枚くらい持っていると読んでいた。出さなくても自分が和了れなくなるためその東をツモ切る。
明華は東をポン。風のように晒していく。

これを見た洋榎、明華が攻めに転じたと感じる。
久はツモもよく赤五筒が入り発を切る。洋榎の三筒をチーして速度を上げる明華。
たんたんと進んでカンチャンずっぽしでテンパイした久。三・六萬待ちでダマに構える。

清澄。
エトペンを抱いて座っている原村和、そして宮永咲
高め三萬でタンヤオ平和三色一盃口ドラ3で倍満の手。デジタル打ちの和には間違いなくきれいな手であることは確か。
一方咲は部長らしくない気もすると(そりゃ久の得意技を考えれば)

もちろん久はそのまま行かずドラの中を引き三萬を出す。しかし、さらに南をツモって先ほどの中を切った。
ありえない手に和が「ええっ!?」と叫んで思わず立ち上がってしまうほどである。咲もこれには驚きを隠せない。

この捨てた中にポンと反応したのは親の洋榎。このポンで最低でも親満が確定。

明華はこの状況にオリと見て次のツモは六萬。出しづらく、安全と見た南を切る。
それが久の罠にずっぽしとハマって久に三色一盃口ドラ3の12000を放銃。

平和タンヤオそしてドラ単騎まで捨ててまでの南待ち。この状況に明華は夏の高校生は侮れないと感じ次回に続く。

なお、今月は第5金曜(05/30)があるため次回は3週間後の06/06。

今回の要点。
風牌は3枚まで来ても4枚は来ない(※一方裏鬼門の永水・薄墨初美の場合は晒すのであれば暗槓でも可だった)
役満四暗刻でしか和了っていない(※字牌は全部集まるわけではない)
風牌を守備にも使える(※オリる状況であれば風牌を切ってしまえば国士無双と単騎待ち以外は安全)
これで明華への弱点を見出した久がドラの中切り(洋榎がポン)してまで南単騎にして、明華のオリを誘ったということだと推測。