シノハユ 第12話「はやり(5)」と咲日和「池田の巻(6)」

牌のおねえさん、春日井真深が放った衝撃の一言。

「死ぬのかな私―…」

そして真深は「なんかもう いざとなると ちょっと怖いんだ…」と涙ながらに語る。
「死」という恐怖。人は誰でも訪れるもの。しかし真深にとってはそれが近づいてくることに恐怖を感じていた。

はやりは真深を慰め、「私ががんばって牌のおねえさんみたいになって 今度は真深さんを元気にします」と。
そして「病気に負けないで」と激励し、真深は「もう完全に負けているけど、はやりちゃんを見ていたらまたがんばれそうな気がしてきた」

そして別れる。
はやりは真深の病気が大変ながらももみんなを楽しませることを生きがいにしている。それを思うと涙が出てしまった。

帰り際、真深のステージを見た初めて場所を通る。はやりはそのステージの上に立って真深と祖母の言葉を思い出した。

「はやりちゃんにもアイドルの素質があるのかも」
「そういう人になるのにはどーするの」

はやりはその言葉を思い出し、アイドルへの一歩を踏み出すことになる―

3年前の回想が終わって夏祭りの続き。

閑無はたこ焼きをおいしそうに食べながらステージの開始を待っている。
そこに子供の泣き声が。
親とはぐれて迷子になったらしい。閑無は迷子をダセーと言っておきながらも杏果は閑無もよく迷子になってたとツッコミ。…

声をかけたのははやり。

そして真深から受け継いだ手品を披露し泣きやんだとたん、子供の母親が駆けつけ、子供は手を振ってくれ
母親もお辞儀をしてくれた。

「今―… 真深さんみたいになれるように少しずつがんばってます」
「どこか遠くにいる真深さんをも笑顔にさせられるくらい」
「そんな私になれますように…」

真深の思いを背負い、そして目標を定めながらながらはやりはステージに立つ!

ライブが終わり、帰る慕と閑無たち。閑無がグッズを買い込んでいたのを図星にされるが、ダーツの的と一蹴。

杏果の家に戻るさい、慕は家に寄ると提案。そして叔父の耕介も驚く(まさかのロリコン疑惑?)
慕は浴衣は杏果から借りたと言うと、耕介は「スゲーキマってる」と答える。

ちなみに横浜から持ってきた浴衣は小さいけどまだ着れるようだ。

慕に須藤のことを話すと「麻雀牌を奪った」と突っ込まれ思わず否定する須藤。
耕介は文筆業で、バンドをやっていた人が音楽雑誌をやっていてそこで仕事をもらっているそうだ。

夏の夜は暑い。

玲奈が明日か明後日に海かプールに行こうと誘う。
閑無はスイミングスクールで鍛えたアドバンテージを見せつけようといい気になり、海で勝負しようとする
杏果は明日は無理で明後日。しかし杏果の母親が付添ってくれるそう。

はやりの自宅。

今日も盛況だったとはやり母。はやりはまだまだと思っており、牌のおねえさんの資格は麻雀の学生大会で実績を残した人がほとんどと。
さらにはセクシーすぎる人もよろしくないらしい。

はやりは胸おおきくなるなーと願うがそこに母が「おおきくなったらおおムネムネんだね」とダジャレ。
(なお未来のはやりは…お察しください)

2日後。杏果の母の付添のもと、慕、閑無、杏果、玲奈で海に向かう。

慕は海はいいなあと言うと横浜も海は近いと突っ込まれるも、海水浴で行く海はちょっと久しぶりだと。
そして海水浴を楽しむ子供たち。

その風景を上から眺める謎の少女がいた…。

はやり編はこれまで。


咲日和は三つ子の誕生日から一月遅れての池田の巻。

三つ子は折込チラシを要求。チラシの裏でお絵かきするわけでもなく飛行機もつくらないで単に読むため。
菜沙が見たチラシは住宅のチラシ。緋菜はおうちほしいとねだるが華奈はもうあるし。あたしのがほしいと言えば折り紙の家。
さすがにすめないけどこの家は中に入れる。ひっくり返してふねになっちゃった。
おうちの広告はこれだけではない。しかくがいっぱいあるというと華奈は間取りと答えるが三人は四角い鳥を思ってしまった
間取りは上から見た絵。子供部屋が三つもある間取りに華奈がフォローするが池田家はひとつでいいそうだ
一人一つの部屋には城菜はドッジボールする部屋、緋菜はなぜかプリン。
華奈の部屋を三つ子で考えるためにチラシの裏は結局必要に。そのチラシの裏に城菜は迷路を書いたり、菜沙は家の絵。緋菜は飛行機を描いていた。
華奈は小さいころに書いていた間取りを持っていたというがあまりの内容に捨てていたと嘘をつくことに。
菜沙はお菓子の空き箱を持ってきてお部屋を作ろうとすると城菜がお菓子を入れようとする
お菓子は食べた模様。
折り紙で家具をつくろうとするがなぜか動物や昆虫(セミ・ネコ・ツル)。華奈ちゃんさきほどの家を持ってきた
華奈はそれで想像するとこれらの攻撃に避難する場所があったのでよかった。
平和(ピンフでない)な家でよかったと安心する華奈。ここにはセミもツルもいないというが
城菜が窓のサッシの上でひっくり返っている(本物の)蟬を「セミしんでる」と言ってつっついたらいきなり飛び回って華奈は大慌て(いわゆる蟬爆弾)

死にかけの蟬を蟬爆弾というのが常識ですが、セミファイナル(本来「semi-final(準決勝)」の意で、英訳の「semi-」が「準〜」の意味であり、死にかけ=死に準ずるという意味を考えて作ったそうで。あとひっくり返っている蟬を一番多く見る時期が高校野球の準決勝の時期でもある)と言う言い方もあるらしい。
ちなみに死んでるかどうかの判断はセミの脚の開閉でわかるそうで、開いていればまだ息があるとのこと。

咲-Saki- 13巻の表紙は清澄高校麻雀部部長・竹井久の模様。